収穫もぶどうの粒を傷つけないよう、手摘みで行われ、栽培の段階から醸造の工程まで、生産者の情熱がたくさん注がれている。

LA CITTADELLA中央噴水広場のかたわらに、一際目立つ水色のトラックが停まっているのをご存知だろうか?

「FUNSUI Under the Bridge」通称FUB(エフユービー)だ。

このフードトラック>というスタイルは、数年前にアメリカ西海岸でブームに火が付いた。キッチンを搭載した車内で調理し、ドリンクやフードを提供する。かつてはジャンクフードのイメージが強かったが、最近では高級食材を扱うトラックも増えているとか。
日本ではまだ馴染みの薄いこのスタイルを、ここ川崎から発信している。
車体に書いてあるとおり、ここで提供されるメインメニューはビオワイン、ステーキ、そしてピンチョスだ。

オーガニック、ナチュラルと言われれば、一時期流行った無農薬、減農薬という言葉が浮かぶ。ビオというのはその中でも、ぶどうの栽培過程で農薬、化学肥料を使わない製法のことだ。さらに醸造の段階でも人工酵母や酸化防止剤の使用を限りなく抑えたものを、「自然派(ナチュール)」と呼ぶ。
ここFUBで扱っているビオワインは、まさに「自然派」のものだ。自然派ワインは手間暇がかかり、大量生産ができないため、価格が高いと思われがちだ。だがそもそもワインの価格というのは、無農薬かどうかではなく、ぶどうの質、ビンテージによって変動してくる。かかる関税だって同じ。自然派だから高いということはなく、ハウスワインは600円で呑める。

FUBでは自然派ワインを赤白あわせて18種取り揃えている。

このワインの特徴は、保存料が極めて少ないため味がコロコロ変わるというところだ。味の良し悪しではなく、自分の味覚に自信をもって、自分がおいしいと思ったものを選んで欲しい。FUBには月替わりのおすすめワインもある。どうしてもわからなくなった時は、親切なマスターに相談してみよう。

メインメニューはビオワイン、ステーキ、ピンチョスと書いたが、ピンチョスもまだまだ馴染みがない。パーティーメニューでよくある軽食だ。例えばFUBでは、青唐辛子の酢漬け、ミニトマト、ブラックオリーブを一つのピンチョスとして提供している。>ステーキも、ここでは熟成肉(※)を使用したチュレタを、狭いキッチンで作ったとは思えない焼き加減でお届けする。また、隠れた推しメニューがアドボというフィリピンの煮込み料理。豚肉をレバーペーストと煮込んでいて深い味わいを楽しめる。

※熟成肉 温度1~2℃、湿度80~90%を保った熟成庫に枝肉を40日間かけてゆっくりと熟成させた肉。タンパク質がアミノ酸やペプチドに変化し旨みが増す。

ワインの本質は料理を合わせてこそ。そこで初めて実力を発揮するのだ。

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URL

http://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140501/14056784/

Interview「注意力散漫に呑んでほしい」

しかしなぜこんなに個性的なメニューばかりなのか?
LA CITTADELLAを運営する、株式会社チッタエンタテイメント代表取締役 美須アレッサンドロ氏に聞いた。

- ピンチョスや自然派ワイン、珍しいものが集まっていますね。
「川崎で新しい文化を発信していくのがチッタの使命。他ではやらないことをやりたいと思った。以前、スペインを旅行した際に、ピンチョスを提供する開放的なバルの雰囲気に魅せられて、これを川崎にもってきたかった。」

- フードトラックという店舗形態も、そのスペインのバルから?
「コスト面でも店舗を構えるリスクを考えて、フードトラックという店舗形態に行き着いた。でも逆に言えばフードトラックの解放感 、外の景色・自然を楽しめることは、店内では味わえない独特のものだし、スペインではお客さんがみんな外で食べて呑んでた。それを提供できるのはフードトラックの最大の利点。」

- ワインを自然派のものに限定している理由は?
「僕自身ワインのことはあまり詳しくなくて。勉強してはじめて無農薬とか、ビオディナミとか調べていったら面白かった。自然派ワインは手間暇かかって、農家の想いがたくさん詰まっている。ものによって味が違うのも楽しい。どうせ出すなら川崎にはない自然派ワイン限定店をつくってみようと思った。」

- チュレタ、アドボなどのフードメニューにもこだわりが?
「日本には存在しない、行列のできるようなメニューを取り入れたかった。熟成肉のチュレタは焼き方をアレンジして、外はカリカリ、中はやわらかい仕上がり。アドボは日本にない料理だと身構えてしまうけど、実はとても素朴な煮込み。このミスマッチ感がヒット商品になる予感がした。」

- しかしイタリアの街をイメージしたチッタの中では異色です。
「異色なのはイタリア色を削ったから。あまりイタリアにこだわらず、他の文化を取り入れることで新鮮な魅力をつくりたかった。外観にしても、昔の遊園地のネオンサインを意識して、ポップな電球をつけた。外呑みを楽しんでもらいたいからね。実はワイングラスにもこだわって脚のないグラスを採用してる。すべてが混ざり合って、かっこよくなればそれでいいかと。」

- 最後にFUBへの思いを聞かせてください。
「注意力散漫に呑んでほしい。ここは景色、気温、人の表情、五感をフルに使って楽しめる場所。雨宿りとか待ち合わせに使ってもいいし一軒目としてちょい呑みしていってもいい。ひとりでもOKだし、お客さん同士のふれあいもある。満月を楽しむもよし。そう、満月のときに来てほしいね。もっと自然派ワインが広まって、川崎でもワイン人口が増えたらいいな。」

 

FUNSUI under the bridge (フンスイアンダーザブリッジ)
ビオワインバー ステーキ&ピンチョス

電話番号 044-271-5380
住所 神奈川県川崎市川崎区小川町4-1 ラチッタデッラ内 中央噴水広場
川崎ラ チッタデッラ内中央噴水広場前の、デッキの下(under the bridge) 、川崎駅から394m
営業時間 PM 5:00~PM11:00
LO10:30まで
日曜営業
URL http://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140501/14056784/